AALは今日報道陣向けの発表会で、来年度から国際線で提供する上級クラス向けの機内食に、"フレンチの帝王"とも称される府内屈指の名店「Château de Valençay」のオーナーシェフである加藤礼氏が手掛ける高級フレンチのミニコースを採用することを明かした。
加藤氏は府内の高級ホテル「ホテルニューオーミヤ」や八洲郵船の豪華客船「秋津Ⅲ」で総料理長を勤め上げた後、赤坂にフランス料理店「Château de Valençay」を開業した。また氏は政界でも名が知られており、新渡戸執政就任当初に清華の李厳敬国務院総理が来日した際、夕食会を取り仕切り執政が「日本の美をここまで昇華させた料理をフレンチの帝王が作り上げた。これは我が国の料理外交の新たな形だ」と語っている。
今日の会見で加藤氏も登壇し、実際に提供される予定のミニコースについて「外国の方が日本に来るというタイミングは、やはり外国風でありながら日本料理というコンセプトで手掛けたい。機内で日本の味に馴染んでもらって、日本で純粋な和食を召し上がれるようにすることが何よりのもてなしだ」と語った。
今回加藤氏とタッグを組んだ経緯についてAALの八馬社長は「従来機内食といえば、上級クラスであっても"そこそこだね"という評判が多かった。しかし国内外のお客様を迎えるにあたって本来それはあってはならないこと。日本の誇る料理人とタッグを組んで"食のCAW"として航空界を牽引する野心的な一手になると思う」と語った。
機内食のメニューや提供対象路線は同社ホームページに掲載される。
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