かつて長岡港に入港し、在日コリアンの祖国帰還事業を担っていた貨客船「万景台号」について、華国の大連にある造船所で改装工事が行われていることを現地当局者は明らかにした。
当局者によると、万景台号は少なくとも今年の春ごろから大連の造船所に入港し改装工事を受けている。また改装の目的については「ソ連邦との貿易を担う貨客船として使うと聞いた。従来よりも内装を豪華にして、富裕層の取り込みを期待している」という。
これについて北朝鮮に詳しい専門家は「ソ連との貿易を担う北朝鮮側の商人には富裕層が多い。ソ連側との移動手段として、また邪魔されない交渉の場としても整備していくのではないか」とし「船上での交渉が増えてくると、従来よりも禁輸制裁品の取引などのルートが掴みづらくなる可能性がある」と制裁履行への懸念を示した。
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