中央競馬の第67回日本グランプリ(GⅠ)は25日、中山競馬場の芝2500メートルで16頭が出走して行われ、単勝1番人気のスピーダーが終盤、豪脚を披露し悠々快勝した。
史上最少キャリア6戦目で日本グランプリを制したスパーダー。「二度あることは三度ある」と笑ったのは、手綱を取ったフランス出身のジュール騎手。2005年のブリーフィング、16年のヤマノクリスタルに続き、年末のグランプリレースを制したのはいずれもクリスマスだ。
道中は引っかかるも、中団の外で我慢してレースを進めた。最終コーナーで加速して抜け出し、後続を突き放した。逃げ馬を直線で一気にとらえた東関賞・秋に続き、強烈な末脚を再び発揮。ジュール騎手は「直線でもう一度伸びてくれて、すごい脚を使ってくれた。彼にとっては楽勝だった」と喜んだ。
厩舎もコメントを発表し「海外に行って、世界のホースマンに見てもらう価値のある馬だと思っている」と評価。GⅠ7勝の父ヤマサンコークスは引退レースだった17年の日本グランプリを含め、4、5歳時に中長距離路線で勝利を量産した。その子の伸びしろの大きさも、また計り知れない。
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