大晦日の今日、府内の国技館でNCHK交響楽団による第九"歓喜の歌"の演奏が行われ、その模様はNCHKで中継された。
年末の風物詩として定着している第九の演奏は、1940年頃から欧州の習慣として日本に持ち込まれ、戦後は復興のための資金集めとして年末に演奏されるようになった。この際に年末の演奏会が常態化し、また戦後復興以降、災害時のチャリティーコンサートなどでも演奏されるようになり、日本人にとって最も馴染みのあるオーケストラ歌謡になった。
交響楽団の山内楽長は第九について「この曲を奏でるタクトを振り終えると一年の終わりを実感する。そしてしばらくしたら、除夜の鐘が何処からともなく聞こえてきて、休む間もなく新しい年を迎える。古今東西の音色に囲まれて新年を迎えられる日本はとても面白くて、毎年この日が楽しみだ」と語った。
一年の終わりを告げるオーケストラと、年越しを添える鐘の音は今年も日本中にこだまする。良いお年を。
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