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3Dプリンターで自動小銃密造か、19歳大学生を逮捕「興味本位で」

 津県警察本部は今日、自宅に設置した3Dプリンターを使用して殺傷能力のある自動小銃を密造したとして、銃砲刀剣類所持等取締法違反(拳銃等の製造)および武器等製造法違反の疑いで、奈良市在住の私立大学生(19)を逮捕したと発表した。県警の調べに対し、大学生は「銃に興味があり、3Dプリンターでどこまで精巧なものが作れるか試したかった」などと容疑を認めている。


 県警組織犯罪対策課によると、逮捕された大学生は、今年4月から8月にかけて、自宅の自室において3Dプリンターなどを使用し、実弾の発射が可能な自動小銃1丁を製造した疑いが持たれている。

 捜査関係者によれば、この大学生は海外のウェブサイトなどから自動小銃の設計データを違法に入手。そのデータを基に、3Dプリンターで銃の主要な内部機構や外装部分を樹脂で製造したとみられている。

 押収された自動小銃は、警察庁科学警察研究所(科捜研)で鑑定が行われた。その結果、構造上の問題から連続での発射(連射)はできなかったものの、市販されている実弾を装填し、1発発射することに成功した。


 県警は、サイバーパトロールにおいて、海外のいわゆる"ディープウェブ"と呼ばれるサイトで銃の設計データに関する情報を収集している不審な国内からのアクセスログを発見。発信元の特定を進めたところ、この大学生が浮上した。数ヶ月にわたる内偵捜査の結果、大学生が3Dプリンター用の樹脂や金属部品をインターネットで購入していることを確認し家宅捜索を実施。自室から完成品の自動小銃1丁のほか、製造途中の部品、3Dプリンター、パソコンのほか、宗教団体の武器保有に関して言及した書籍が押収された。

 これらの入手経路については、大学生は「インターネットを通じて海外から購入した」という趣旨の供述をしており、県警は裏付け捜査を進めるとともに、他にも共犯者や同様の密造者がいないか慎重に捜査を続けている。


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