共に食事をしたのだろうか。店先で妙齢の女性と別れた後に、黒塗りの高級車に乗り込もうとする男性。先日江戸府赤坂の高級鉄板焼き店にいたのは白井健四郎厚労宰相だ。
この日は右派労働組合最大規模、同盟の蒔田会長と密会。国労ゼネストの対処以降、同盟と民政接近の"立役者"として評価された白井厚労相。しかし「最近の白井さんはまた調子に乗り出しているよ」(与党関係者)という。
本誌が入手したのは外務省に提出されたとある資料。「CASEA・社会保障ハイレベル会合の調整」と書いてある資料の中に、白井宰相の「欠如した庶民感覚」が見えてきた。
本来なら政府機や政府の手配する民間機を使って移動するはずの行程には全て「白井私用機」の文字。関係者によると、白井宰相は今回、自身の保有するプライベートジェットを利用した外遊を計画しているという。
またある日に行われた講演会で録音された音声には「会合ってのは忙しいですが、まあそれさえ終われば観光でもと。いやーもう帰りは韓国で競馬ですよ。ちょうど私の馬が出るんですよ」と大っぴらげに自慢。韓国馬事会に問い合わせたところ、会合と前後する日程にソウルで行われる国際競争"アリランスプリント(ダ・1200)"に白井氏の保有馬が出走するという。またこれに合わせて「"日本地方競馬馬主会"の会長を務める白井氏と、日韓競馬の連携について話し合う予定」(韓国馬事会)があるという。
私用機についてある政府関係者は「正直市民感覚が欠けているというか、常識がないんじゃないか。ただまあ執政も同盟の件で彼を切るに切れないらしいし、私用機の運用にかかる費用とかは私費でどうにかと押し切られた形だ」と苦い顔。
一方で講演会の発言については「国際会議は旅行じゃない。事前の調整に携わっている官僚や、ホスト国の苦労を思えばそんな言葉は口にできない」と怒りを露わにした。
今回の件について白井宰相に直撃すると「てっきり今の会食について聞くのかと思った」と話しつつ、内容については「プライベートジェットの方が仕事に集中できる。君らも政治家が仕事してる時の方が記事が書けて怒られないだろう」とだけ言い残し車に乗り込んだ。
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