政界きっての鉄道ファンとして知られる、日本改新党の相葉定春議員は昨日、阪神大学で行われた交通シンポジウムで講演を行い「SASは、空の"線路"として、地方と都市圏を結んできた。経営状態云々ではなく、その役目を果たさなければならない」と指摘した。
阪神大学で行われた交通シンポジウムでは「21世紀型交通の未来」をテーマに討論が行われ、相葉議員は特別講演として出席。「秘書に無理言って寝台列車で大阪まで来ました」と、自身の鉄道好きをアピールすると会場は盛大な拍手に包まれた。
氏は講演の中で、SASの減便長期化について「仮にもSASは公共財として航空運用を続けてきた。減便が長期化しつつある今、その理由について"経営方針"以外に詳しく説明しなければならない」とした上で「チッキの音がチェックインの電子音に変わり、ディーゼルの音がプロペラの音に変わりつつある中で、無闇に鉄道回帰を迫る。これは筋違い。だが、航空産業が必要不可欠な時代に、それの独占を認めている企業が説明責任を果たさない。これは非常に大きな問題だ」とした。
特別講演のあと、シンポジウムでは田中執政時代に行われた「日本列島改造論」の功罪などをテーマに討論が行われ、相葉議員も氏との思い出に触れながら討論に参加した。
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