半導体大手アルファシリコンは今日、現在検討が進んでいる新規の先端開発研究拠点について、従来の方針を転換し日本国内に設ける方向で検討していることを明らかにした。
同社は従来、半導体の新拠点を上海に設置する方針を示していた。上海市政府も同社の新拠点について歓迎の意向を示していた。その背景には清華が国外の半導体事業を清華国内に誘致した際の莫大な資金援助などで、研究コストなどを大幅に軽減できるというメリットを考慮していた。
しかし、同社の関係者によると「もちろん資金援助という点では清華は魅力的だ。しかし今の清華やアジアをめぐる情勢を見たときに、その資金援助のメリットをリスクが上回るとは思えない」としており、また「研究拠点を日本に構えることで、海外の情勢に左右されずにしっかりとした土台で研究が行える。そしてこれは日本の半導体産業の発展にも大きく寄与する」とした。
関係者によると、現在研究拠点は鎮西などを中心に複数候補地を検討しており、今後政府や自治体とも交渉を進めるという。
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