米コルトン・インターナショナルは2024年末までに日本国内で運営するホテルを約100施設と現在から3割増やす方針を示した。またホテルについて、都心部ではなく、地方のリゾート地や道の駅・地方空港併設型のホテルを増やす。訪日外国人観光客が江戸や大阪といった都市部ではなく、地方都市での滞在が増えつつある需要に注目している。
コルトンの計画によると、主に海北州のスキーリゾートや温泉地に最高級ホテルブランド「セザールホテル」を開業させるほか、二名地方の「八十八か所巡り」に焦点をあて、お遍路沿いに比較的安価なホテルブランドを展開し、お遍路やツーリングをする訪日観光客向けの案内やサービスを展開する。
コルトンは計画案で「訪日外国人観光客は、日本のアニメや漫画にあるような田舎に行きたいと思っているが、日本の田舎は滞在するにはハードルが高い。コルトンが日本で培った経験を日本の田舎観光に応用し、新たな需要を喚起していくことで観光のブルーオーシャンを開拓していく」としている。
コルトンの計画について、旅行ライターとしても知られる熊井氏は「計画でも言及されている通り、日本の地方都市における訪日外国人観光客への対応は整備されているとはいいがたい。外資系ホテルチェーンが進出することで、その自治体としてもホテルと歩調を合わせ、協力して観光需要の喚起と受け入れ態勢の整備を進められるのではないか」とした。
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