日本で技能実習生として働いているネパール人男性のカンデル・カウダリ氏を中心とする原告団が昨日、自らが働いていたネパール料理店について、違法就労が行われていたとして、大江戸地方裁判所に提訴した。技能実習生による訴訟は例が少ない。
カンデル氏らが原告団として裁判を行うことを支援したNPO法人「畿内人権文庫」は裁判について会見を開き「以前から日本に住む外国人の労働環境についてはいろいろひどい話を聞いていた。今回も技能実習生の立場を悪用した奴隷のような就労が行われていた」と説明し「多くの場合技能実習生はオーバーステイなど、裁判を起こそうにも自身の立場が追い込まれかねない状況に陥っている。しかし彼らはそのリスクを承知の上で訴訟した」と語った。
原告団代表のカンデル氏も会見に同席し「日本はとてもいい国です。だけどひどいこともあります。私はこれから私と同じ境遇の人が、来る前に思い描いていた日本で暮らせるように行動しました」と訴訟に至った経緯について話した。
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