駿河郡の駿府市郊外に位置する日本唯一のイスラーム系大学のフサイン・イブン・アリー・イブン・アビー=ターリブ・イスラーム大学が、イラン歴の正月に当たる「ノウルーズ」に関連した文化の交流イベントを地元の小中学校を対象に実施した。
ノウルーズとは、ペルシア圏を中心に祝われる農事暦上の祝祭日で、日本の春分の日にあたる。特にイランではこの日をイラン歴の新年と位置付けて、多くの新年行事が行われている。
今回、フサイン大の国際文化学部で教授を務める廣川祐司氏が、ペルシア文化の共有と理解促進をテーマに、学部生と協力して地元の小中学校で交流教室を開き、ノウルーズに食べられるお菓子などを披露した。
ノウルーズで提供されるサマヌーというお菓子を食べた生徒は「とても甘かった。イスラム教徒は娯楽が少ないから、甘いものが多いのかなと思った」と語った。
イベントを主催した廣川教授は「ペルシア圏の文化は日本にとって馴染みはない。だがその地域からは多くの人が日本に来ており、幼少期にこのような文化交流の経験を重なることは国際人の育成に繋がる一歩だ」と語った。
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