フランスで(現地時間)2日に行われた中央市場賞は、フランス馬のルテリブルが最終直線を差し切り優勝した。日本から出場した4頭は途中まで好走したものの"偽りの直線"から調子が変わり、掲示板外になった。
中央市場賞が行われているパリのロンシャン競馬場には、"偽りの直線"と呼ばれるフォルスストレートがあり、日本の多くの競馬場と異なり、第四コーナーの途中に直線を挟み、その後急カーブする形を取っている。
今回のレースで日本馬は、順調な滑り出しを決めたコスモユージンを筆頭に、中団にダイヤクロニカル・オノノゴールドと続き、後方にトワノサクラが競る状況が中盤まで続いた。
しかし終盤のフォルスストレート明けのカーブでフランス馬のルテリブル一気に躍り出る形になり、また欧州馬もそれに続き掲示板外となった。
今回の結果について、ダイヤクロニカルに騎乗した高田義隆ジョッキーは「まず天気。そしてフォルスストレート。ダイヤクロニカルは全力を出せていたし、やはり中央市場賞で勝つにはロンシャンでの経験が必要になる」と語った。
[解説:中央市場賞]
一部ではレアール賞とも。現地語では"Prix de Les Halles"。ナポレオン3世のパリ大改造により建設された中央市場に由来する大会で、フランス競馬のみならず、世界最高峰の大会の一つに位置付けられている。22年現在で日本馬の優勝はない。
[解説:ルテリブル]
フランス馬最強の異名を持つ馬。由来はフランス海軍の駆逐艦で世界最速を記録した"Le Terrible"から。フランス馬の名門、カルヴァドス県のケスネー牧場産駒。
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