武蔵県の横浜に拠点を構える吾妻極真会に分裂の兆しがあるという。関係者に話を聞くときっかけは中華街で起きた小さな抗争だった。
5月15日、その事件は中華街の裏路地で起きた。吾妻極真会の構成員がよく立ち入る喫茶店「サンパウロ」で華僑系暴力団の吾妻青幇との間で抗争が生じた。抗争の原因は中華街とその周辺での違法薬物卸の縄張りをめぐるものだったという。
極真会の構成員を自称する関係者はこれについて「会の一部の構成員が青幇と組んでクスリの商売をやろうとしたらしい。組長派がその取引の現場を押さえたら抗争になったみたいだ」と語る。また青幇と組もうとした派閥について「相模の方で盃を交わしている坂上一家は、最近華僑系の付き合いが多いと組の中でも問題になっていた。大体あのあたりじゃないか」と話した。
相模県警の関係者は「協力者の話を聞くとどうにも組の分裂を感じるくらいには揉めている。横浜と接しているから、情勢の経過を重く見ている」と語った、
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