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[所論]進まぬ猛暑対策、まずは状況把握から

執筆者の写真: くま ぼんくま ぼん

 観測史上最短の梅雨明けを迎え、季節は一気に連日40度近い猛暑日を観測する日本列島。猛暑の列島で問題になっているのは、非エアコン世帯での熱中症事故だ。

 熱中症事故は高齢者を中心に起こっているが、最近は若年層でも事故が発生している。豊後県の別府市では今月6日、20代の男性が自宅での熱中症事故により病院に搬送された。


 金井厚労大臣はこれについて「暑いと思ったときは躊躇なくエアコンを入れてほしい。電気代よりも治療費の方が遥かに高額だ」としたが、一方で公的扶助を受ける世帯からは「エアコン設置をしようにも、役所がなかなか認めてくれない」と愚痴をこぼす。

 公的扶助世帯に対するエアコン設置については、最高裁判決により憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」に該当するとしている。しかしとある市の福祉課の人は「エアコン扶助で一時的にとはいえ資金を負担できる余裕がある自治体は少ない」と内実を明かした。


 政府はエアコン利用を促進することしか語っていないが、まずは各自治体と連携し非エアコン設置世帯の実態を把握し、速やかな対応を講じるべきだ。

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