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執筆者の写真くま ぼん

新渡戸執政「あの大欅の向こう側を見せてくれた」秋季東関

 

 新渡戸倖生執政は今日、江戸府大井の江戸競馬場で行われた秋季東関大賞典に来賓として参加し観戦した。このレースでは実に24年待たれた逃げ馬の勝利という歴史的な展開になった。


 今年の秋季東関賞では、6番人気のゼルコバが大勢の予想を覆し途中1000mを57.4秒で通過し、終盤追い上げを見せた1番人気のトワノコバルトに対してハナ差で粘り勝った。秋季東関賞での逃げ馬の優勝は、24年前にサイレンススズカが競走中の骨折でレースを断念して以来ずっと待たれていた悲願だった。

 レース後の式典で、新渡戸執政は今回のレース展開について「24年前は見られなかった、あの大欅の向こうを今日見せてくれた。最後まで気を抜かず粘り切る精神は多くのファン、そして社会に勇気を与えてくれた」と語った。


 ゼコルバの所属厩舎はレース後にコメントを発表し「歴史的な勝利、そして24年間待たれた快挙を達成できました。これからは年内を目標に調整を重ねていきます」と年末の日本グランプリへの意欲を見せた。


 

[秋季東関大賞典]

春季東関大賞典に並び、万始年間に開始された日本で最も歴史と名誉のある競走。戦前は大君が、戦後は執政が観覧し優勝ジョッキーに盾を贈呈するのが伝統。1998年のレースではサイレンススズカがレース中に骨折し、予後不良と判断され安楽死するという悲劇が起きた。

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