日本労農党の武丸康史民議員は今日の予算委員会で、華国の丹東で拘束された邦人について「政権は華国側に積極的な交渉をしているのか。華国の日本大使館は早期釈放に向けて交渉しているがそれだけでは不足だ。政権として彼らを後押しすべきだ」とした。
華国の日本大使館によると、先週丹東の錦繍国境付近で邦人1名がパスポート不所持などを理由に現地公安に拘束された。これを受け瀋陽の日本総領事館や長征の日本大使館が邦人の早期釈放に向け交渉を続けている。
日本国内では労農党や社会党を中心に邦人早期釈放に向けた運動を展開しており、関係者によると「特に華国共産党にパイプの強い日労は中対連(中央対外連絡部)に連絡を取ろうと思えば可能だろう。わざわざ与党に頼む必要もない」としている。
一方で政権高官からは「その気になれば日労が交渉できるのに政権に頼み込む理由がいまいち見えてこない。またパスポート不所持の拘束なら一日もあれば釈放されることが多いのにそうならないということは、安易な交渉が吉と出るかも分からない。邦人早期釈放を目指す方針は政府としても変わらないが、まずは拘束邦人の身元確認や情報収集を急ぐ」と慎重な姿勢を示した。
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