日本技術大学は今日、超小型人工衛星を打ち上げる小型ロケットの開発に際して、ユニオンプレンジション(ユニオン精密ネジ産業)を筆頭に、複数の町工場と連携することを発表した。
今回のプロジェクトを主導している日本技術大の下山陽平教授は、町工場との連携について「日本の町工場の職人が持っている技術は世界的にもとても水準が高い」と指摘。「特に精密コマやインジェクターなど、ロケットに欠かせないが小型化しなければならない分野において、一点ものの素晴らしいものをしっかりと作り込む町工場は世界で日本にしかない」と語った。
また、今回の提携を受諾したユニオンプレンジションの牧野敏明社長は「ネジ産業から始まった我が社は、その経験から多品種少量の特殊部品に強みが発揮できる思っていた」と語り「航空宇宙や医療に進出するというのは社運をかけた目標で、今回の提携は、その目標に向けた大きな一歩になった」とした。
両者からなるプロジェクトチームは今後、数年以内の小型ロケット開発と商業化を視野に入れて事業を展開するという。
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