日華韓サミットが来月初旬に華国大連で開催されることについて、新渡戸執政は昨日記者団に応じ「錦繍問題、台湾問題など我が国を取り巻く状況は複雑化している。その中で北東アジア地域の主要国が一致して、未来志向の協力前進を目指したい」とした。
日華韓サミットは08年より開催されている地域間協力に向けた首脳会合で、今回が9回目の開催となる。23年の韓国チェジュで行われたサミットでは、3カ国の連携強化を念頭に年1回の定期開催で合意した。
今回のサミットについて相模県立大学の岩屋教授は「3カ国による会合だが、実質的には日韓と華国の対立構造が見受けられている。さらに今年は華国側が当初開催を延期してこともあり、暗に対立構造が強化される形になっている」としつつ「日韓でも問題意識の方向は異なっており、特に台湾問題については温度差がある。日本としては台湾有事がアジア有事に繋がるという意識も念頭において、韓国側と歩みを同一にするよう働きかけなければならない」とした。
新渡戸執政は3カ国の連携について「国際情勢が複雑化していく中で、北東アジア諸国が連携して、地域の安定化に努めることが大切だ」とした。
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