電機製造大手のTOMITA(旧東京三田)は今日行われた株主総会で、代表取締役社長の樫村喜一氏は"TOMITA vision2023"を発表し、ソ連市場への参入を拡大する方針を示した。
樫村社長は総会で、近年華国や東南アジア諸国経済が伸長しており「彼らの国で安く製品を大量に調達することは困難になった」と強調。「産業の国内回帰は重要で、国内工場の増設は必須だ」とし、新規の生産・研究拠点を樺太に設けることを明らかにした。
その上で「樺太を新たな研究─生産─物流の拠点に、ソ連市場に一大攻勢をかけていきたい」とし、ソ連国内財閥が寡占する市場への参入を「日本に最も近いブルーオーシャン」とした。
総会ではソ連市場への参入について、従来のアジア市場で培った、機能を絞りコストダウンした白物家電を中心に「日本製はソ連の厳しい気候でも耐えうる強靭性を持ち合わせているという認識はある。これを基本的な武器にして展開していきたい」としている。
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