和泉郡の難波医科大学は今日、同大学の附属病院に入院していた植物状態の患者について、脳に微弱な電波を当てる治療を継続的に施したところ、昨日意識を取り戻したことを明らかにした。
いわゆる植物状態については、従来半年以上意識回復がない場合はほぼ絶望視されていたが、近年電気信号を人工的に与える方法による治療法が欧米を中心に研究されている。海外を中心に回復例も報告されており、難波医科大の研究チームは、この治療法を元に患者に1年近く継続的に施術したという。
同大学の鵜飼医学部長は会見で「内科学的アプローチから、絶望的な環境にあった患者の意識を回復させたことは大きな成果だ」として「難波医科大学の内科学研究が先進的で、世界的なレベルに達していることが証明された。この治療法が広まれば日本の医学界は大きく進歩する」と語った。
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