海瀬リゾートの不正融資に民政党の則内誠一郎前労相が関与していた疑惑について、日本改進党の児嶋英紀幹事長はメディアのインタビューに応じ、「証人喚問でも決定的な言質は取れなかった。何より今国会はそれどころではなく、もはや追及点を見失った」と語った。
海瀬疑獄は当初、政権与党の"政治とカネ"を重要な疑惑で、野党側は「追及次第では、今後想定される選挙の争点にもなり得る」として野党が一致してヒアリングを行うなど精力的だった。しかし社会党、日労党の成員が相次いで北韓との間で極秘交渉を行っていたことが明らかになって以降、追及のトーンは沈静化した。
これについて改進党の児嶋幹事長は「申し訳ないが社会党と日労党のスキャンダルの方がはるかに酷い。彼らと組んで与党を追及しても国民の理解は得られないだろう」とし「則内氏への証人喚問でも、我々は効果的な言質を引き出せなかった。それどころか今回の疑獄は野党とメディアが騒ぎ立てたような印象を与えてしまった」と話した。
海瀬疑獄や今後の野党共闘については「もはや彼らのせいで追及点を見失った。選挙を見据えるなら、政策には政策の姿勢で与野党と対峙していかなければならない」と話し、一定の距離を置く方針を示した。
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