官邸関係者によると、新渡戸執政は来月に行われるCASEA会合に華国の王国家主席が出席する場合、王主席との首脳会談に意欲を示しているという。執政は会談で台湾周辺を巡る海洋問題について扱う狙いがある。
官邸関係者は来月行われるCASEA会合について「新渡戸執政は現時点で参加する予定で調整している」とし、「執政は華国の軍事的伸長を深く憂慮している。東南アジア諸国の集うCASEA会合で、コーチシナを通じてフランス側との連携も強化しつつ、華国を牽制する狙いはあるだろう」と語った。
その上で「現時点で王主席が出席するかは不明だが、もし仮に彼が出席するなら執政は"直接会って話す"という強い意志を示している。"外交は自分がやる"と日頃明言している執政からしたら、日華首脳会談を久方ぶりに実現させたいのだろう」と話した。
南シナ海を巡っては、華国が軍事的伸長を強めつつあり、外務省関係者は「南シナ海をめぐる問題は東南アジア諸国の問題ではない。日本のシーレーンにも関わる重要な問題で、しっかり対応しなければならない」としている。
Comments