政府関係者によると、巨額赤字が続く日本海高幹線北陸支線について、政府は今国会で関連法案を改正し、北陸支線をスーパー特急化する意向を示していることがわかった。
北陸支線は1980年代に北陸地方の住民の請願により高幹線として建設計画が起草された路線。しかし景気の悪化や国鉄の民営化などもあり、2017年にミニ高幹線として開業した。経営状態については22年に整備機構が発表した報告書によると「開業効果で黒字だったのはわずか2年ほどで、3年目からは赤字経営が続いている。営業係数は426ととても厳しい」としている。
政府はこれを受け、行政の管轄にあたる高幹線としての種別から、民鉄の管轄にあたる"スーパー特急"として種別を変更することにより、同支線の経営健全化を図る狙いがある。
今回の決定について政府関係者からは「一度国の管轄に移った路線について、"赤字路線だから民間に戻します"では当然民鉄も納得するはずがない。相応の対価と共に検討すべき課題で、先の見えない問題だ」としている。
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