政界きっての鉄道ファンとして知られる日本改新党の相葉定春議員は今日、NR東による報告書について記者の取材に対し「そもそも日本海支線は政治の遺産だからなあ。赤字になる前提の開業なのに、今更何をという感じですね」とコメントした。
NR東の田川総裁は昨日、日本海支線開業5年を控えた報告会に出席し、営業係数が423を超える赤字路線になっていることについて、ミニ高幹線ではなく在来特急への格下げや沿線自治体への出資などを求める必要があるとの見解を示していた。
相葉議員はこれについて「そもそも金澤の人は小松じゃなくて金澤市近郊に空港を誘致したわけなんですね。そして空港の規模も相当大きい。対してフル規格にスピード・輸送量で劣るミニ高幹線じゃあ空路に太刀打ちできないでしょう。あれは政治の遺産で生まれた路線であって、本来なら要らないんですよ」と発言。また「そもそも急行能登、特急北陸とかの寝台列車が上野から出ているわけだし、鉄道面でも金澤の人はもう満足してるはずなんですよね」とした。
一方で「ただ日本海縦貫高幹線を将来的に整備する。これは必要。そうなってくると安易に日本海支線をどうこうするということはできないわけです。ではそれまでにどうやって日本海支線を維持するのか。そもそもそれはあくまでも沿線住民や自治体と協議して支線のあり方について大前提を決めるべきである。私は今それが1番必要なことだと思っています。ですから今赤字であろうがなかろうが、もし支線に変化を加えるなら理解を得る努力をNRはこれからもしなければいけないと思っています」と見解を示した。
また「これは個人的な意見ですが」と前置きし「そもそもミニ高幹線、これはいけない。例えば新宿発で長野や妙高などを経由して金澤に至るフル規格の整備、つまりかつての運輸省案によるフル規格・ミニ高幹線・スーパー特急混在のプランを受け入れて、そのあとフル規格に発展させればよかった。これを拒否して最初から高幹線ぽいものを求めた地域世論の問題、これは否めない」とした。
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