米国のベンチャー企業「コスモテック」は今日、速見郡の速見空港で行う予定の商用人工衛星の打ち上げについて、年内に実施する方向で最終調整していることを明らかにした。
速見空港や自治体では一昨年、海上空港であることや、周辺に大人数が宿泊できる温泉地や観光地があることから、打ち上げの見学者の受け入れも容易であるとアピールし、コスモテック社と水平型宇宙港としての運用を行うことで合意した。また両者は合意後、22年中の運用開始で協議を重ねてきた。
発表後、速水郡出身で科学技術宰相を務める米良智司氏は自身のTwitterで「水平型宇宙港の運用開始が年内に始まるそうです。日本の商用宇宙開発喚起の"ロケットブースター"になることを期待しています」とコメントした。
[水平型宇宙港]
小型衛星搭載ロケットを積んだ飛行機の離発着場のこと。打ち上げ台などを使わずに、人工衛星を宇宙へと運ぶ。コスモテックによると、速見空港には3,000m級の滑走路があり、近隣に産業集積都市があること、温泉や自然・歴史など観光に強みがあり、長期滞在できる点などが評価された。
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