現地消息筋が伝えるところによると、上海閥を代表する元国家主席である、鳳永徳氏が6日に予定していた清華大学での講演が当局の指示により取り止められたことが判明した。
鳳永徳元国家主席は、華国経済の自由化を推し進めた他、華国内の海外租借地の返還に尽力した指導者として知られている。一方で、王遠平政権に移行してからは、党内の名誉職に留まったり、高齢化を理由に発言力が低下しつつある。
消息筋によると、6日に氏の母校である清華大学で行われる予定だった講演にビデオメッセージを送る予定が、当局の指示により取りやめになったという。
華国情勢に詳しいジャーナリストの高杉宗也氏は「王遠平体制が3期目に突入した直後という、比較的党内基盤が少し不安定なタイミングで、彼と対立する上海閥に利するような因子を少しでも排除したいのではないか」とした。
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