華国当局者の話によると、国家安全部は昨日深夜に長征大学の研究者複数名を拘束したことを明らかにした。研究者の中には毛沢東思想研究を行う者や、日華関係などの研究者がいたものの、理数系の研究者がいないことについて言及されている。
華国では従来、国家機密の保持などの目的で"国家安全法"に基づいて民主活動家や海外と関係を持ったとされる理数系の研究者の拘束は相次いでいた。しかし、清華共産党の根本をなす毛沢東思想など、国家と党の重要理念に関わる研究者の拘束は極めて異例。
自身も長征大学で講義を受けた経験のあるジャーナリストの熊井氏は今回の事件について「長征大学は華国内でも極めて優れた思想研究を行っている。その大学の研究者が拘束されるということは、研究者側の問題ではなく、清華共産党内でなんらかの思想的変節が起きたのではないか」と推測している。
華国当局は現時点で声明を発表をしていない。
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