「萩之ティーハウス・サウスパーク」シーズン3制作決定! ──「テンノージ・ステート-天国-」「動物園前一番街ブラックバイト」を映像化──
人気アニメ「萩之ティーハウス・サウスパーク」のシーズン3が制作されることが、本日都内で行われた製作発表会見で発表された。今作では、原作小説第5巻「テンノージ・ステート-天国-」編と、第6巻「動物園前一番街ブラックバイト」編が映像化される。
「萩之ティーハウス・サウスパーク」は、大阪・西成の萩之茶屋南公園、通称「三角公園」を中心に、若者、日雇い労働者、ホームレス、移民、活動家など、街に生きるさまざまな人々の衝突と連帯を描く群像劇だ。
主人公のレン(瀬川蓮司)は、特定のチームや組織には属さず、街で起こる揉め事にたびたび巻き込まれていく青年。周囲には、大学中退寸前の新左翼青年・久世理央、琉球系の比嘉伊吹、在日コリアンの姜成勲、東洋連合諸州にルーツを持つレー・ミン・カイン、水城美代らが集う。また、若者チーム〈テンノーズ〉を率いる宇田川丈、通称ジョーは、その圧倒的な行動力と人望から、シリーズを代表する人物の一人として描かれてきた。
シーズン1では、「中年計数機」編と「反売春クラブ」編を通じ、民族や世代の違いから生まれる対立、そして他人を「救う」ことと支配することの境界を描いた。
続くシーズン2では、「日雇いレジスタンス」編と「カマガサキ越冬闘争」編を映像化。物語の焦点は労働問題や社会運動へと広がり、レンや理央、ジョーたちは、それぞれ異なる立場から街の現実と向き合うことになる。
そしてシーズン2最終話では、越冬施設をめぐる混乱の中で火災が発生。取り残された人々を助けるため建物へ戻ったジョーが崩落に巻き込まれ、25歳で命を落とすという衝撃的な展開を迎えた。
彼の死はその場の争いを止めた一方で、「ジョーは何のために死んだのか」をめぐる新たな対立も生んだ。活動家やメディアが彼を「英雄」として語る一方、レンやテンノーズの仲間たちは、死者を誰かの思想の象徴にすることへ反発。ジョーというカリスマを失った街が今後どう変わっていくのか、大きな注目を集めていた。
シーズン3は、その数か月後から始まる。
「テンノージ・ステート-天国-」編では、舞台が三角公園から天王寺方面へ広がり、貧困状態にある若者の自立や就労を支援するあるプロジェクトをきっかけに、「この街に残ること」と「この街から出ること」が問われる。
一方、「動物園前一番街ブラックバイト」編では、動物園前一番街の飲食店を舞台に、レンたちが長時間労働や不安定な雇用といった、より身近な問題に直面する。
制作陣はシーズン3について、「シーズン2までが『この街でどう生きるか』を描いた物語だとすれば、今作では『この街から出ることも含めて、どう生きるか』を描きたい」とコメントしている。
また、シーズン3のオープニングテーマを担当するのは、アーティストのチェイル。楽曲タイトルは「猪飼野ヤーマン同好会」に決定した。
〈猪飼野ヤーマン同好会〉は、在日コリアンの若者を中心に、音楽イベントやフットサル、ZINE制作などを行う作中の団体として以前から登場しており、同名のタイトルがどのような意味を持つのかにも注目が集まる。
チェイルは楽曲について、「どこか一つの街の歌というより、そこで遊んで、働いて、喧嘩して、なんとなくまた明日も会う人たちの歌になればと思って作ったんすよね」とコメントしている。
そしてエンディングテーマには、シーズン2のオープニングテーマ「yoru mo kosenai mama ni……」を手がけたutsuroigachiの新曲「ano hodokyo no muko」が起用される。
utsuroigachiは、「前の曲は、夜の中で動けない人の曲でした。今回は、向こう側が見えているのに、渡るのか戻るのか決められない人の曲です」とコメント。
ジョーを失った街で、それでも日々を続けるレンたちはどこへ向かうのか。「萩之ティーハウス・サウスパーク」シーズン3は、これまで以上に「残ること」と「離れること」をめぐる物語になりそうだ。


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