top of page

[論評]キーマン欠ける拉致・北韓会議室

 集まったメンバーはいずれも議員ばかりで、普段なら参加するテクノクラート官僚の姿はなかった。このほど、与党民政党が党内で開く「拉致・北韓会議室」はいつにまして議論の盛り上がりに欠けている。


 とある民政党の中堅議員は「北韓のエキスパートである、野村芳樹外務参事官が最近この集まりに参加しなくなった。これでは議論しようにも話が進まない」と漏らす。野村参事官は先月、週刊誌にシンガポールでの"美女密会"が報じられたばかりで、外務省関係者からも「彼は最近公務に身が入っているのか。ずっと上の空のような感じだが…」と指摘されている。

 この野村参事官を会議に招集し、政権でも重用しているのは他でもない新渡戸執政だ。官邸関係者は「野村さんは毎週末に各国の情勢報告資料を携えて執政と話し込む。CASEA会合や華国の問題がある中で外務省が忙しいことも相まって、彼にパイプ役が一任されているのだろう」と語る。


 そもそも野村参事官はどういう人なのか。複数の資料によると、氏は外務省では長らく龍崎アジア大洋州局長の部下として、在華国大使やシャン大使などを歴任した過去を持つ。現在は本庁勤務の傍ら、龍崎局長の"舎弟"として補佐している。

 先ほどの官邸関係者は「野村さんが官邸に来るのも龍崎さんの補佐だからだろう。官邸とパイプを作れば出世にも響くから、身内贔屓みたいなものだよ」と漏らした。


 野村参事官なき拉致・北韓会議室。新渡戸執政の強気な声明とは裏腹に北韓対策は停滞したままだ。

最新記事

すべて表示
仏首相退陣表明、新渡戸執政「日欧関係に多大な功績」

フランスのプレオベール首相は現地時間14日、国民向けの談話で6月での退陣を表明した。これについて、新渡戸執政は公邸で「日欧関係に多大な功績を与えたクレバーな政治家だった。今後の情勢に注目したい」と記者団に語った。 プレオベール首相は2019年に「人民への訴え」を軸にする少数...

 
 
 
「仁喜の後南朝」?"自称天皇"の男を詐欺容疑で逮捕

江戸府警は1日、自称「小倉宮」を名乗る男(年齢非公表)を詐欺の容疑で逮捕したと発表した。男は「自分は南朝の末裔であり、本来の天皇である」と虚偽の主張を繰り返し、皇位奪還のための支援金名目で約300万円をだまし取った疑いが持たれている。府警は男の認否を明らかにしておらず、動機...

 
 
 
樺太郡議会、真岡IR誘致を本格化

樺太郡議会は4月4日、真岡地区における統合型リゾート(IR)の誘致を本格的に推進する方針を決定した。地域経済の活性化と観光振興を目指すこの計画は、長年にわたり議論されてきたが、今回、具体的な行動計画が議会で承認され、いよいよ実現に向けて動き出す。...

 
 
 

Commenti


bottom of page