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[論評]キーマン欠ける拉致・北韓会議室

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 集まったメンバーはいずれも議員ばかりで、普段なら参加するテクノクラート官僚の姿はなかった。このほど、与党民政党が党内で開く「拉致・北韓会議室」はいつにまして議論の盛り上がりに欠けている。


 とある民政党の中堅議員は「北韓のエキスパートである、野村芳樹外務参事官が最近この集まりに参加しなくなった。これでは議論しようにも話が進まない」と漏らす。野村参事官は先月、週刊誌にシンガポールでの"美女密会"が報じられたばかりで、外務省関係者からも「彼は最近公務に身が入っているのか。ずっと上の空のような感じだが…」と指摘されている。

 この野村参事官を会議に招集し、政権でも重用しているのは他でもない新渡戸執政だ。官邸関係者は「野村さんは毎週末に各国の情勢報告資料を携えて執政と話し込む。CASEA会合や華国の問題がある中で外務省が忙しいことも相まって、彼にパイプ役が一任されているのだろう」と語る。


 そもそも野村参事官はどういう人なのか。複数の資料によると、氏は外務省では長らく龍崎アジア大洋州局長の部下として、在華国大使やシャン大使などを歴任した過去を持つ。現在は本庁勤務の傍ら、龍崎局長の"舎弟"として補佐している。

 先ほどの官邸関係者は「野村さんが官邸に来るのも龍崎さんの補佐だからだろう。官邸とパイプを作れば出世にも響くから、身内贔屓みたいなものだよ」と漏らした。


 野村参事官なき拉致・北韓会議室。新渡戸執政の強気な声明とは裏腹に北韓対策は停滞したままだ。

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