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[論評]墨伎冠、自由と調和の祭典として閉幕

 メキシコの首都テノチティトランで行われたギガンタスロン大会は、11日に22日間の日程を終え閉幕した。当初、華国の喧伝攻勢により「人類運命共同体のマイルストーン」に位置付けられようとしていた大会も、最後は「自由と調和の勝利」の大会として人々の記憶に刻まれることになるだろう。


 墨伎冠へのアプローチはその前にメキシコで行われていた万博の頃からすでに行われていた。華国政府による多額の資金援助や高速鉄道支援などのインフラクチャー投資は、もとより同じ陣営にあった華国とメキシコを結びつけ、メキシコをアメリカから遠ざけることに成功していた。

 伎冠の開会式に先立つ清華共産党の政治局員訪問は、両国の友誼が揺るがないことを象徴するようなものであり、太平洋を跨いで両陣営が対峙する構図が生まれたかに思える政治パフォーマンスとして伎冠は活用された。


 しかし、閉会式の直前にアメリカのアルファード大統領の訪問は、アメリカ大陸で勢いを伸長させる華国に対し、自由主義陣営の明確なメッセージを届けることに成功した。

 確かに20年以来の首脳級会談にしては、両国は踏み込んだ成果を出すことはしなかった。しかしそれでも、アルフォード大統領を出迎えたメキシコ市民の力強い拍手の音は、両国関係の新たな1ページを開き、陣営に縛られない国際関係こそが友好の唯一の道であることを示す、新たな国際秩序のスターターピストルの音だったのだ。

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