日本有数の乗降客数を誇る大江戸駅。帰宅前の一杯や寝台列車までの時間待ちに一杯と、何かと飲み屋需要を満たしていることでも知られている。今回は今年の夏にオープンしたばかりの新星を紹介しよう。
大江戸駅構内の地下にあるレストラン街「グランシャリオ」。その奥の方に今回の店がある。「KEYAKI」と銘打たれたこのお店は、大江戸駅で唯一のウイスキー専門のバーだ。
店内には海北州発祥のダイカウイスキーやコトブキの山崎などの有名どころから、個人が経営している小さな醸造所のウイスキーなど、国内のありとあらゆるウイスキーを扱っている。
夜の営業が落ち着いた10時前、店主の鳥井さんに話を聞いた。開店の理由について「寝台列車で紫煙を燻らせながら飲むウイスキーほど美味しいものはありません。せめて駅で飲むことでそういった気分に少しでもなれれば」と語る。
取材中、鳥井さんは店内で微睡む客に声をかけ、発車時間が迫っていることを伝える。この気遣いについては「この時間の寝台列車は銀河しかない。こんな時間に大阪に行く寝台列車に乗るスーツの人は急な出張だろうからね。声をかけないと」。店主の温かな気遣いも垣間見える駅ナカのバーだった。
営業時間はAM8:00からPM10:15まで。なお多客期はPM11:29まで(いずれもサンライズ銀河に対応)。アクセスは大江戸駅構内BF1のグランシャリオ内。8.9番線エスカレータ至近。
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