外務省の龍崎敬介アジア大洋州局長は今日午前、羽田空港から華国の瀋陽市へ向かった。午後にも瀋陽市を訪問している華国外交部の峰陽明アジア局長と会談する。
華国で拘束された稲村五郎被告の証言で、拉致被害者4人の生存の可能性が示されて以降、外務省は詳細な情報収集に向け華国側との調整を進めていた。今回外交部との局長級協議が成立した背景について外務省関係者は「華国側にも何らかの意図があるように感じた。北韓関係で何らかの貸しを作りたいんじゃないだろうか」と話す。
龍崎局長は日本を出発する前、記者団に対し「拉致被害者を全員祖国に送り届け、日本社会に復帰させなければならない。わずかな可能性でも我々は追求していく」と記者団に語った。
今回の局長級協議について、現時点で華国側からの発表はない。
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